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グリズリーズの渡邊雄太「まずはしっかりケガを治してやれることに集中していきたい」|サンダー戦後一問一答(3月11日/現地3月10日)

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(YOKO B)

メンフィス・グリズリーズの渡邊雄太が、3月11日(現地3月10日)に敵地のペイコム・センターで行われたオクラホマシティ・サンダー戦後に日本メディアの取材に応じた。

右手首の負傷のため、渡邊はこれで4試合連続での欠場となった。試合はグリズリーズが93-124で敗れている。

以下、渡邊の試合後の一問一答(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。


できる範囲の練習は全部やっている

――右手首の状態について。 

渡邊:ちょっと何とも言えないですけど、できるだけ早く治したいなとは思ってます。 

――今はどの程度の練習ができている?

渡邊:できる範囲の練習は全部やっています。(利き手ではない方の)右手首なのでシュートは全然できてますし、走ったりとか、下半身のトレーニングとかほとんどやれることはやってます。試合になるとどうしてもどうしても右手首とかも含めて身体を全部使わなきゃいけないので、そこに違和感みたいなものがありますが、基本的に対人以外の練習は全部やっています。

フェニックスでやっていたこととはまるっきり違うので難しい部分はある

――グリズリーズに移籍して以来、なかなか思うようにプレイできてない状況が続いてると思うが、どういうふうに受け止めているか。

渡邊:しっかりと修正しなきゃいけない部分と、チームにアジャストしなきゃいけない部分っていうのがあって、フェニックス(サンズ)でやっていたこととはまるっきり違うので、目標も全然正直違いますし、本当に難しい部分はありますね。

でも、やっぱりそこはプロとしてちゃんとやらなきゃいけない部分なので、言い訳せずにまずはしっかりケガを治して、もうプレイオフはなかなかちょっと厳しい状況にはなってしまっているので、シーズンもあと少しやれることに1日1日集中してやっていこうっていう感じです。

NBAでやり続けられたら最高だが、この先何が起きても後悔がない毎日を過ごしている

――以前、「年齢的にもそんなにNBAでも長くはやれないんだろうなと思っている」と話していたが、改めて今はどう感じているか。

渡邊:自分の年齢を純粋に考えたときに、今はここまで6年間やってきたんですけど、あとこの先も6年間同じようにできるかって言ったらそれはさすがにないと思っています。自分の気持ち的に、やっぱり単純にプレイタイムがなかなかもらえない状況が続くときに、20後半から30前半ぐらいが全盛期と言われる年齢だと思うんですけど、自分のその時期を、NBAとはいえ、ベンチでずっと過ごすのもどうなのかなっていうのは正直考えたりしたこともあります。

でも、全然諦めてるとかそういうことじゃなく、もちろんNBAでやり続けることができるのが最高だとは思っています。ただ、それができなかったとしても、この先別に何が起きたとしても、自分も6年間本当に毎日全力は尽くしましたし、本当に後悔がない毎日をいつも過ごしてるので、そういう意味でこの先どれぐらい長く続くかわからないから、今を大切にしようと思ってそう話しました。

――シーズンが終わればオリンピックもある。ケガを治してオリンピックを視野に入れてプレイしておきたいところか。

渡邊:正直今はオリンピックのことは全然考えてないですね。NBAにいるときはいつもそんな余裕が一切ないので、シーズン終わったら、自分のマインドやメンタル的な部分をオリンピックに切り替えていくと思いますけど、現状は本当にもう一切考えてないです。

とりあえず今このシーズンをしっかりやりきって、本当に毎日毎日悔いのない日々を送って、オフシーズンになったらオリンピックに向けてシフトチェンジしていきたいと思ってます。

取材:YOKO B


グリズリーズは次戦、3月19日午前9時(現地18日)にホームでワシントン・ウィザーズと対戦する。

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フリーランスライター。NBAオクラホマシティ・サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。