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プレイオフ敗退のレイカーズのオフシーズン展望:注目はレブロン・ジェームズのフリーエージェント

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LeBron James 04112024
(Getty Images)

八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズのシーズンが終わった。

昨季のプレイオフ、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルでデンバー・ナゲッツにスウィープ(4勝0敗)を許したレイカーズは、NBAプレイオフ2024のファーストラウンドでも第5戦でナゲッツに沈められた。

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今のレイカーズがさらに優勝トロフィーを増やすチャンスは限られつつある。アンソニー・デイビスはまだ全盛期で、最も健康なシーズンを送ったところだ。しかし、レブロン・ジェームズは来季で40歳になる。また、このオフシーズンにプレイヤーオプションをどうするのかという大きな決断が待つ。彼がフリーエージェントになるなら、球団の軌道を変えることになるかもしれない。

ポストシーズンが残念な結果に終わったレイカーズには、次に何が待っているのか。『スポーティングニュース』がまとめる。

注目ポイント:レブロン・ジェームズのプレイヤーオプション

ジェームズは5140万ドル(約80億6980万円/1ドル=157円換算)のプレイヤーオプションを行使するのか。NBAの今オフシーズンでこれ以上の注目ポイントはないだろう。

来季で40歳という年齢にもかかわらず、ジェームズがいまだにリーグ最高級の選手であることは否定できない。今季は平均25.7得点、8.3アシスト、7.3リバウンド、1.3スティール、自己最高の3ポイントショット成功率41.0%を記録した。出場71試合は、2017-2018シーズンに全82試合に出場して以来の数字だ。

それだけに、ジェームズは再び高額契約を結ぶと見られる。あとはどれだけ残ってプレイしたいのか、どこでキャリアを終えたいのかだろう。

2月、NBAオールスターゲーム2024を前に、ジェームズはレイカーズでの今後について「どれくらいのシーズンが残っているかは、まだ計画していない。それほど多くないことは分かっている」と話していた。

ジェームズは「僕はレイカーだ。この6年、レイカーでいられてとてもうれしかったし、そのままであることを願う」と述べている。

「でも、それがどれくらい続くか、自分がどのジャージーを着ているか、答えはないんだ。レイカーズでと願っている。素晴らしい球団だ。でも、どうなるかは今後を見ていこう」

ジェームズはこれまでに何度か、息子ブロニーと一緒にプレイできるだけNBAで続けるつもりと話してきた。2024-2025シーズンでそれが実現することも期待されていたが、ブロニーが大学1年目で浮き沈みのあるシーズンとなり、道筋は明確になっていない。

ブロニーはNBAドラフト2024にエントリーしつつ、トランスファーポータル入り(転校意思)を表明し、大学でプレイする資格を保っている。ブロニーがNBAドラフトに残り、レイカーズ以外のチームに加入することになれば、ジェームズがFAに関して決断を下す上で重要な要素となり得る。

ブロニーはレイカーズに指名されるか、指名外からFAでレイカーズと契約を結ぶ可能性もある。大学に戻ることを選ぶかもしれない。これらは、ジェームズの重要な決断に影響するだろう。

レイカーズの今後のフリーエージェント

スペンサー・ディンウィディーとトーリアン・プリンスは無制限FAだ。コリン・キャッスルトン、マックス・クリスティー、スカイラー・メイズは制限つきFAとなる。

また、ジェームズのほか、ディアンジェロ・ラッセル、クリスチャン・ウッド、ジャクソン・ヘイズ、キャム・レディッシュにプレイヤーオプションがある。レイカーズがチームオプションを持つ選手はいない。

無制限 制限つき プレイヤーオプション チームオプション
スペンサー・ディンウィディー コリン・キャッスルトン ジャクソン・ヘイズ なし
トーリアン・プリンス マックス・クリスティー レブロン・ジェームズ  
  スカイラー・メイズ キャム・レディッシュ  
    ディアンジェロ・ラッセル  
    クリスチャン・ウッド  

レイカーズの今後のサラリーとロスター

オフシーズンにどれだけの資金を投じられるかは、プレイヤーオプションを持つ5人に左右される。

ほかにはデイビスと2027年までの契約(2027-2028シーズンはプレイヤーオプション)。八村塁とは2026年までの契約だ。オースティン・リーブスも2026年までの契約で、2026-2027シーズンはプレイヤーオプション。ゲイブ・ビンセントとも2026年までの契約を結んでいる。ジャレット・バンダービルトとは2027年までの契約で、2027-28シーズンがプレイヤーオプションだ。

選手 2024-25 2025-26 2026-27 2027-28 2028-29
レブロン・ジェームズ 51.4万ドル(PO) UFA      
アンソニー・デイビス 43.2万ドル 54.3万ドル 58.6万ドル 63万ドル (PO) UFA
ディアンジェロ・ラッセル 18.7万ドル(PO) UFA      
八村塁 17万ドル 18.3万ドル UFA    
オースティン・リーブス 13万ドル 14万ドル 14.9万ドル(PO) UFA  
ゲイブ・ビンセント 11万ドル 11.5万ドル UFA    
ジャレッド・バンダービルト 10.7万ドル 11.6万ドル 12.4万ドル 13.3万ドル(PO) UFA
ジェイレン・フッド・シフィーノ 3.9万ドル 4.1万ドル(TO) 6.2万ドル(TO) RFA  
クリスチャン・ウッド 3万ドル (PO) UFA      
ジャクソン・ヘイズ 2.5万ドル(PO) UFA      
キャム・レディッシュ 2.5万ドル (PO) UFA      
マックスウェル・ルイス 1.9万ドル 2.2万ドル(NG) 2.4万ドル(TO) UFA  

PO = プレイヤーオプション

TO = チームオプション

NG = 無保証

UFA = 無制限FA

RFA = 制限つきFA

レイカーズのNBAドラフト2024の指名権

レイカーズの2024年のドラフト1巡目指名権はニューオーリンズ・ペリカンズが持つが、2025年に先送りするオプションがある。強力な有望株が少ないとされるドラフトで、ロッタリーピックの下位ないしロッタリーピック外になる見込みから、2024年の1巡目指名権はレイカーズのままとなるかもしれない。

レイカーズにはロサンゼルス・クリッパーズ経由の2巡目指名権もある。

原文:Lakers eliminated from playoffs: All eyes on LeBron James' free agency as LA falls to Nuggets in 2024(抄訳)
翻訳:坂東実藍

著者
Kyle Irving Photo

Kyle Irving is an NBA content producer for The Sporting News.

坂東実藍 Miran Bando Photo

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。