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伊藤忠がカリーやスピースと契約するアンダーアーマーの日本総代理店を買収

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アンダーアーマー(2018年、日本)
2018年9月にアンダーアーマー契約選手のステフィン・カリーが来日した際、ドームは東京・六本木ヒルズに期間限定のブランドブースを展開した
Takuma Oikawa

伊藤忠商事が米大手スポーツ用品ブランド『アンダーアーマー』の日本総代理店を務める株式会社ドームを買収した。伊藤忠は4月5日、ドームの発行済株式の過半数を取得することに合意し、契約を締結したと発表。今後は、既存株主である米アンダーアーマー(Under Armour, Inc)と伊藤忠の2社でドームの経営を担う。

伊藤忠は米アンダーアーマーが保有するドームの株式を除くその他の株式を取得し、ドームを同社の連結子会社とする。また、ドームの発表によると、同社の子会社である『株式会社いわきスポーツクラブ』が運営するサッカーJ3リーグの『いわきFC』については、これまで通り運営を担うとしている。

アンダーアーマーは、1996年に米メリーランド大学のアメリカンフットボール選手であったケビン・プランク氏が設立したスポーツ用品ブランドだ。コットンTシャツに代わる身体にフィットする機能的なウエアの開発で知られ、近年は総合スポーツ用品ブランドとして地位を確立。ドームは1998年から同社の日本総代理店を務めてきた。

ドームはこれまで、日本におけるアンダーアーマーの商品展開や店舗拡大などを主導してきたほか、プロバスケットボール選手のステフィン・カリー(NBAゴールデンステイト・ウォリアーズ)やプロゴルファーのジョーダン・スピースといった同ブランドの契約選手の来日イベントの主催、いわきFCの運営、日本を代表する様々なアスリートやプロスポーツチームとの提携など、日本のスポーツファンに様々な話題を提供してきた。

繊維事業においてスポーツ関連ビジネスの拡大を重点戦略のひとつに位置付けているという伊藤忠は、今後、同社が持つ知見やネットワークを活用しながら、アンダーアーマーの展開を通じたドームのさらなる業容拡大と企業価値の向上を図る、としている。

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著者
及川卓磨 Takuma Oikawa Photo

スポーティングニュース日本版編集長