超RIZIN&RIZIN.38にタイ修行経た三浦孝太も参戦へ、スカパー!でも中継|追加カード発表会見

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RIZIN(ライジン)は9月25日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催予定の『超RIZIN』(スーパーライジン)&『RIZIN.38』の追加対戦カード発表の記者会見を都内で開いた。

先月の『RIZIN.37』を欠場した三浦孝太の参戦が決定したほか、2年9か月ぶりの国内復帰となる堀口恭司はオンラインでアメリカから会見に参加した。また、スカパー!でのPPVテレビ中継も発表された。

スカパー!でのPPV中継も追加発表

榊原信行CEOは、会見冒頭で大会当日の進行について説明し、第1部『超RIZIN』(計3試合)枠のメインとなるフロイド・メイウェザー(米国) vs 朝倉未来は14時過ぎには終わっている見込みとし、1時間のインターバル中は、スーパーボウルを意識したようなハーフタイムショーをはさみ、第2部『RIZIN.38』(計8試合ほど)を実施する予定だとした。

大会中継は、先日の発表段階では『ABEMA PPV』、『RIZIN STREAM PASS』でのみ配信となっていたが、従来大会を中継している『スカパー!(BS/CS)』でのPPV(ペイパービュー)テレビ放送も追加で発表された。PPV価格は税込6000円になるという。

4日から一般発売が始まった観戦チケットは好評につき、RS席(10万円)とS席(5万円)以外はソールドアウトしたとも明かした。さらにVVIP席の西側最前列の4席をデジタルオークションにかけるとし、NFT(偽造代替不可デジタルトークン)デジタルチケットのほか花束贈呈の権利が得られるという。入札期間は2022年9月6日(火)12:00~2022年9月13日(火)19:59まで。

タイ修行を経た三浦孝太の参戦が決定

追加対戦カード発表は、三浦孝太 vs ブンチュアイ・ポーンスーンヌーン、『RIZIN WORLD GRAND PRIX 2022 スーパーアトム級トーナメント』準決勝:浜崎朱加 vs パク・シウ、同準決勝:伊澤星花 vs アナスタシア・スベッキスカの3試合が明らかになった。

元サッカー日本代表の「キングカズ」こと三浦知良を父に持つ三浦は、7月31日の『RIZIN.37』を新型コロナウイルス陽性で欠場したこともあり、「出してもらうからにはそれに見合う、良かったなと思っていただけるような試合にしたい」と意気込んだ。対戦するブンチュアイ・ポーンスーンヌーン(タイ)はムエタイ20戦、ボクシング4戦を経験し、MMAデビュー戦となる。それだけに三浦も「相手の得意な面がまだわからない」としたが、「MMAでやれば全体的に上回れる」と述べた。試合形式はRIZIN MMA特別ルール(3分3ラウンド、66.0kg契約)となる。

8月のタイ修行では、聖地ラジャダムナンスタジアムでK-1 MAX世界王者ブアカーオ・バンチャメーク(旧ポー・プラムック、タイ)とのエキシビション戦など経験したが、「本場のムエタイの雰囲気、ブアカーオ選手のリング外での姿、リングでの圧や(技術面でも)練習もさせてもらったので全局面で吸収できた」と話した。

4日に鈴鹿ポイントゲッターズ所属として、JFL最年長出場記録(55歳6か月9日)を更新した父・知良について聞かれると、「今回の出場だけでなく、周りの意見とか誰がどう思っているのかと関係なく、自分の好きなことを貫いてやってきたその背中は一番カッコいいと思っています」と称賛した。

国内復帰戦の堀口恭司「格闘技のすごいところを魅せる」

2020年大晦日の朝倉海戦以来の国内復帰試合となる堀口恭司はオンラインでアメリカから会見に参加した。「いろいろな意見がありますけど、1ラウンドから目を離さないでください。全員黙らせます」と殺気立ったコメントを発した金太郎とは対照的に、堀口は「ファンの皆さんの前で試合ができることを楽しみにしている」とにこやかに答えた。扇久保博正との試合が期待されたなか、金太郎戦のオファーを受けたことについても「受けたオファーは断らない」と淡々と話した。

約2年9か月ぶり国内での試合は「(自分の野生)動物のような動きを楽しんでほしい」と話し、「格闘技ってすごいなってところを魅せるので、会場に観に来てほしい」と訴えた。

メイウェザー vs 朝倉未来については、「(朝倉は)メイウェザーの速さについていけないんじゃないか。防御が巧いのでもろクリーンヒットもないんじゃないか」とし、朝倉不利を予想した。

一方、ファンから堀口戦を期待されていた扇久保博正は、自身の怪我の影響で後ろ倒しになっていたキム・スーチョル戦が先に決まったために堀口戦を逃す形となったが、「まずはスーチョル選手との試合に勝ってタイミングが合えばやりたい」と回答。年末対決実現を見据えて、まずは韓国ROAD FCフェザー級王者という強敵撃破を目指す。

『RIZIN WORLD GRAND PRIX 2022 スーパーアトム級トーナメント』準決勝関連では、出場予定だったRENA(レーナ)が『RIZIN.37』の試合で負った左眼窩内側壁骨折の回復が間に合わず辞退となった。RENAは自身のSNSで「ドクターと相談しながらなんとか試合に間に合うように回復に努めましたが、このような結果になってしまい悔しい気持ちでいっぱいです」と謝罪した。

代わりにRENAに敗れたアナスタシア・スベッキスカが伊澤星花と準決勝を戦う。

また、会見中に説明がなかったメイウェザー vs 朝倉未来戦のルールについて、榊原CEOは、フリーウエイト制、3分3ラウンド、10オンスグローブで行う見込みと会見後に話した。メイウェザー側からの提案で体重契約なしになったことは朝倉が自身のYouTube動画で明らかにしていた。

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著者
神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。