第65回オールスター競輪（GⅠ）が8月9日から14日にかけ、西武園競輪場で開催される。ファン投票で出場選手が決まるオールスター競輪は、優勝まで5走のロングランシリーズ。決勝1着賞金5168万円、賞金総額3億5320万円を巡る戦いを制するのはどの選手か。ここではオールスター競輪を展望する。
■ドリームレースの展望
ドリームレースは1日目の最終レース（第10レース）に実施され、一次予選第1走に相当する。レースにはファン投票上位9選手が出場。近畿、関東、中国、南関東勢がそれぞれ2選手。北日本から1選手のメンバーとなった。
2022年のGⅠはここまで3戦行われており、近畿勢が3勝。全日本選抜競輪と高松宮記念杯競輪で優勝しており、現在賞金ランキングでもトップの古性優作がここでも中心となりそうだ。
もう1つのGⅠ、日本選手権競輪を制しているのが脇本雄太だ。2022年のGⅠは同レースのみの出場ながら、決勝ではまくりで他車を飲み込み優勝。古性優作とともに有力選手に挙げられる。
関東勢では、地元埼玉の平原康多が吉田拓矢をマークするラインと予想される。ファン投票1位の期待に応えることはできるか。
すでに各選手の車番が発表されており、1番には古性優作が入った。脇本雄太が6番、ファン投票1位の平原康多は2番となっている。
□車番 級班 選手 地区 府県（ファン投票順位）
1 SS 古性優作 近畿 大阪（4位）
2 SS 平原康多 関東 埼玉（1位）
3 SS 松浦悠士 中国 広島（2位）
4 SS 郡司浩平 南関東 神奈川（3位）
5 SS 佐藤慎太郎 北日本 福島（5位）
6 S1 脇本雄太 近畿 福井（6位）
7 SS 清水裕友 中国 山口（7位）
8 SS 吉田拓矢 関東 茨城（8位）
9 S1 深谷知広 南関東 静岡（9位）
■オリオン賞レースの展望
オリオン賞レースは2日目の第10レースに実施され、一次予選第1走に相当。レースにはファン投票10位から18位の選手が出場する。
近畿勢は村上義弘が単騎での参戦。北日本、関東、中部、中四国はそれぞれ2選手ずつの出場となり、各ラインがどこから狙うかが勝負のカギとなりそう。
新田祐大は爆発的な力が武器の選手。積極的に仕掛ける選手が叩き合う展開となると、流れが向くだろう。各選手4日目のシャイニングスター賞進出に向け、まずはオリオン賞レースでポイントを稼ぎたい。
すでに各選手の車番が発表されている。オリオン賞レースの車番と選手は以下の通り。
□車番 級班 選手 地区 府県（ファン投票順位）
1 S1 新田祐大 北日本 福島（10位）
2 S1 浅井康太 中部 三重（11位）
3 S1 山口拳矢 中部 岐阜（12位）
4 SS 守澤太志 北日本 秋田（13位）
5 S1 太田竜馬 四国 徳島（14位）
6 SS 宿口陽一 関東 埼玉（15位）
7 S1 村上義弘 近畿 京都（16位）
8 S1 眞杉匠 関東 栃木（17位）
9 S1 町田太我 中国 広島（18位）
■オールスター競輪の展望
優勝までは5走と長丁場の戦いとなるオールスター競輪。連覇を狙う古性優作は、昨年オリオン賞レース1着から優勝し、GⅠ初制覇を果たした。その後は年末のKEIRINグランプリ（GP）も制し賞金王に輝くと、2022年もすでにGⅠを2勝。ファン投票4位の今年はドリームレースから2年連続のタイトルを狙う。
2018年にオールスター競輪を制している脇本雄太も優勝候補の1人。東京オリンピック出場直後だった昨年は、古性優作に次ぐ準優勝で近畿勢ワンツーを決めた。その後は疲労骨折により戦線離脱となったが、今年に入り日本選手権競輪を圧巻のまくりで優勝。2年ぶりのGⅠ制覇で完全復活を印象付けている。
関東勢は眞杉匠、吉田拓矢ら機動力タイプの成長が目に付く。ファン投票1位の平原康多は、40歳のベテランながら衰えは見られない。
年に一度のファン投票による夢の競演は、8月9日にスタート。昨年に続く6日制のナイターシリーズでの戦いに注目だ。
■レギュレーション
オールスター競輪は6日間にわたって開催。各選手が1日目から3日目に行われる一次予選を2走。各レースの着順ごとにポイントを獲得していく。
ファン投票1位から9位の選手は一次予選の第1走としてドリームレースに、10位から18位の選手がオリオン賞レースに出場。なお、ドリームレース、オリオン賞レース、一次予選第1走、一次予選第2走ではそれぞれ獲得ポイントが異なる。
一次予選の獲得ポイント1位から9位の選手がシャイニングスター賞に出場。全選手が準決勝に進出する。一次予選10位から63位の選手は二次予選に回り、各レース1位から3位の選手が準決勝進む。
準決勝の各レース1位から3位が、最終日の決勝に進む。
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