【ゴルフ】マスターズの歴代優勝者一覧|最多はニクラウス、日本人唯一の松山英樹

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Hideki Matsuyama
2021年、アジアの選手として史上初めてマスターズ優勝を果たした松山英樹
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男子ゴルフの世界四大メジャー大会のひとつ、マスターズ・トーナメント2024が、4月11〜14日(日本時間15日午前終了)の4日間、米国ジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで行われ、スコッティ・シェフラーが2022年以来通算2度目の優勝を飾った。

ここでは、1934年の第1回大会から昨年の2024年大会までに誕生したのべ88人の優勝者、通算優勝回数ランキングを一覧にまとめる。

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マスターズ歴代優勝者一覧

名前 年齢 スコア 2位との差
1934年 ホートン・スミス アメリカ 25歳 -4/284 1
1935年 ジーン・サラゼン アメリカ 33歳 -6/282 PO
1936年 ホートン・スミス アメリカ 27歳 -3/285 1
1937年 バイロン・ネルソン アメリカ 25歳 -5/283 2
1938年 ヘンリー・ピカード アメリカ 30歳 -3/285 2
1939年 ラルフ・ガルダール アメリカ 27歳 -9/279 1
1940年 ジミー・デマレット アメリカ 29歳 -8/280 4
1941年 クレイグ・ウッド アメリカ 39歳 -8/280 3
1942年 バイロン・ネルソン アメリカ 30歳 -8/280 PO
1943年 大会中止 - - - -
1944年 大会中止 - - - -
1945年 大会中止 - - - -
1946年 ハーマン・カイザー アメリカ 31歳 -6/282 1
1947年 ジミー・デマレット アメリカ 36歳 -7/281 2
1948年 クラウド・ハーモン アメリカ 31歳 -9/279 5
1949年 サム・スニード アメリカ 36歳 -6/282 3
1950年 ジミー・デマレット アメリカ 39歳 -5/283 2
1951年 ベン・ホーガン アメリカ 38歳 -8/280 2
1952年 サム・スニード アメリカ 39歳 -2/286 4
1953年 ベン・ホーガン アメリカ 40歳 -14/274 5
1954年 サム・スニード アメリカ 41歳 +1/289 PO
1955年 ケリー・ミドルコフ アメリカ 34歳 -9/279 7
1956年 ジャック・バーク・ジュニア アメリカ 33歳 +1/289 1
1957年 ダグ・フォード アメリカ 34歳 -5/283 3
1958年 アーノルド・パーマー アメリカ 28歳 -4/284 1
1959年 アート・ウォール・ジュニア アメリカ 35歳 -4/284 1
1960年 アーノルド・パーマー アメリカ 30歳 -6/282 1
1961年 ゲーリー・プレーヤー 南アフリカ 25歳 -8/280 1
1962年 アーノルド・パーマー アメリカ 32歳 -8/280 PO
1963年 ジャック・ニクラウス アメリカ 23歳 -2/286 1
1964年 アーノルド・パーマー アメリカ 34歳 -12/276 6
1965年 ジャック・ニクラウス アメリカ 25歳 -17/271 9
1966年 ジャック・ニクラウス アメリカ 26歳 E/288 PO
1967年 ゲイ・ブリュワー アメリカ 35歳 -8/280 1
1968年 ボブ・ゴールビー アメリカ 39歳 -11/277 1
1969年 ジョージ・アーチャー アメリカ 29歳 -7/281 1
1970年 ビリー・キャスパー アメリカ 38歳 -9/279 PO
1971年 チャールズ・クーディ アメリカ 33歳 -9/279 2
1972年 ジャック・ニクラウス アメリカ 32歳 -2/286 3
1973年 トミー・アーロン アメリカ 36歳 -5/283 1
1974年 ゲーリー・プレーヤー 南アフリカ 38歳 -10/278 2
1975年 ジャック・ニクラウス アメリカ 35歳 -12/276 1
1976年 レイモンド・フロイド アメリカ 33歳 -17/271 8
1977年 トム・ワトソン アメリカ 27歳 -12/276 2
1978年 ゲーリー・プレーヤー 南アフリカ 42歳 -11/277 1
1979年 ファジー・ゼラー アメリカ 27歳 -8/280 PO
1980年 セベ・バレステロス スペイン 23歳 -13/275 4
1981年 トム・ワトソン アメリカ 31歳 -8/280 2
1982年 クレイグ・スタドラー アメリカ 28歳 -4/284 PO
1983年 セベ・バレステロス スペイン 26歳 -8/280 4
1984年 ベン・クレンショー アメリカ 32歳 -11/277 2
1985年 ベルンハルト・ランガー 西ドイツ 27歳 -6/282 2
1986年 ジャック・ニクラウス アメリカ 46歳 -9/279 1
1987年 ラリー・マイズ アメリカ 28歳 -3/285 PO
1988年 サンディ・ライル スコットランド 30歳 -7/281 1
1989年 ニック・ファルド イングランド 31歳 -5/283 PO
1990年 ニック・ファルド イングランド 32歳 -10/278 PO
1991年 イアン・ウーズナム ウェールズ 33歳 -11/277 1
1992年 フレッド・カプルズ アメリカ 32歳 -13/275 2
1993年 ベルンハルト・ランガー 西ドイツ 35歳 -11/277 4
1994年 ホセ・マリア・オラサバル スペイン 28歳 -9/279 2
1995年 ベン・クレンショー アメリカ 43歳 -14/274 1
1996年 ニック・ファルド イングランド 38歳 -12/276 5
1997年 タイガー・ウッズ アメリカ 21歳 -18/270 12
1998年 マーク・オメーラ アメリカ 41歳 -9/279 1
1999年 ホセ・マリア・オラサバル スペイン 33歳 -8/280 2
2000年 ビジェイ・シン フィジー 37歳 -10/278 3
2001年 タイガー・ウッズ アメリカ 25歳 -16/272 2
2002年 タイガー・ウッズ アメリカ 26歳 -12/276 3
2003年 マイク・ウィアー カナダ 32歳 -7/281 PO
2004年 フィル・ミケルソン アメリカ 33歳 -9/279 1
2005年 タイガー・ウッズ アメリカ 29歳 -12/276 PO
2006年 フィル・ミケルソン アメリカ 35歳 -7/281 2
2007年 ザック・ジョンソン アメリカ 31歳 +1/289 2
2008年 トレバー・イメルマン 南アフリカ 28歳 -8/280 3
2009年 アンヘル・カブレラ アルゼンチン 39歳 -12/276 PO
2010年 フィル・ミケルソン アメリカ 39歳 -16/272 3
2011年 シャール・シュワーツェル 南アフリカ 26歳 -14/274 2
2012年 バッバ・ワトソン アメリカ 33歳 -10/278 PO
2013年 アダム・スコット オーストラリア 32歳 -9/279 PO
2014年 バッバ・ワトソン アメリカ 35歳 -8/280 3
2015年 ジョーダン・スピース アメリカ 21歳 -18/270 4
2016年 ダニー・ウィレット イングランド 28歳 -5/283 3
2017年 セルヒオ・ガルシア スペイン 37歳 -9/279 PO
2018年 パトリック・リード アメリカ 27歳 -15/273 1
2019年 タイガー・ウッズ アメリカ 43歳 -13/275 1
2020年 ダスティン・ジョンソン アメリカ 36歳 -20/268 5
2021年 松山英樹 日本 29歳 -10/278 1
2022年 スコッティ・シェフラー アメリカ 25歳 -10/278 3
2023年 ジョン・ラーム スペイン 28歳 -12/276 4
2024年 スコッティ・シェフラー アメリカ 27歳 -11/277 4

※スコアはパー288、Eはイーブン。POはプレーオフ決着

最多優勝はニクラウス、次点はウッズ

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(Getty Images)

過去88回のマスターズで最多優勝を誇るのは、6度大会を制したジャック・ニクラウス(アメリカ)だ。続いてタイガー・ウッズ(アメリカ)が5回、アーノルド・パーマー(アメリカ)が4回、王者に贈られるグリーンジャケットをまとい、その歴史に名を刻んでいる。そのほか、複数回優勝は、3回が5選手、2回が10選手いる。

勝者の歴史はアメリカ勢が大勢を占めているものの、1960年代以降は海外勢も台頭している。アメリカ勢以外で初の優勝者となったゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)が1960〜70年代に3回マスターズを制すると、1980〜90年代はセベ・バレステロス(スペイン)、ニック・ファルド(イングランド)ら欧州勢が存在感を見せつける。2000年以降にはビジェイ・シン(フィジー)、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、アダム・スコット(オーストラリア) らが新たに各大陸・国・地域初の覇者となった。そして、2021年には松山英樹(日本)がアジア勢初のマスターズ制覇を成し遂げている。

2023年には、ジョン・ラームがバレステロス(1980、1983年)、ホセ・マリア・オラサバル(1994、1999年)、セルヒオ・ガルシア(2017年)に次ぐスペイン人として史上4人目のマスターズ王者となった。

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マスターズ通算優勝回数ランキング

順位 優勝選手 優勝
回数
優勝年
1 ジャック・ニクラウス 6 1963、1965~1966、
1972、1975、1986
2 タイガー・ウッズ 5 1997、2001~2002、
2005、2019
3 アーノルド・パーマー 4 1958、1960、1962、
1964
4 ジミー・デマレット 3 1940、1947、1950
- サム・スニード 3 1949、1952、1954
- ゲーリー・プレーヤー 3 1961、1974、1978
- ニック・ファルド 3 1989~1990、1996
- フィル・ミケルソン 3 2004、2006、2010
9 ホートン・スミス 2 1934、1936
- バイロン・ネルソン 2 1937、1942
- ベン・ホーガン 2 1951、1953
- トム・ワトソン 2 1977、1981
- セベ・バレステロス 2 1980、1983
- ベン・クレンショー 2 1984、1995
- ベルンハルト・ランガー 2 1985、1993
- ホセ・マリア・オラサバル 2 1994、1999
- バッバ・ワトソン 2 2012、2014
- スコッティ・シェフラー 2 2022、2024
19 ジーン・サラゼン 1 1935
- ヘンリー・ピカード 1 1938
- ラルフ・ガルダール 1 1939
- クレイグ・ウッド 1 1941
- ハーマン・カイザー 1 1946
- クラウド・ハーモン 1 1948
- ケリー・ミドルコフ 1 1955
- ジャック・バーク・ジュニア 1 1956
- ダグ・フォード 1 1957
- アート・ウォール・ジュニア 1 1959
- ゲイ・ブリュワー 1 1967
- ボブ・ゴールビー 1 1968
- ジョージ・アーチャー 1 1969
- ビリー・キャスパー 1 1970
- チャールズ・クーディ 1 1971
- トミー・アーロン 1 1973
- レイモンド・フロイド 1 1976
- ファジー・ゼラー 1 1979
- クレイグ・スタドラー 1 1982
- ラリー・マイズ 1 1987
- サンディ・ライル 1 1988
- イアン・ウーズナム 1 1991
- フレッド・カプルズ 1 1992
- マーク・オメーラ 1 1998
- ビジェイ・シン 1 2000
- マイク・ウィアー 1 2003
- ザック・ジョンソン 1 2007
- トレバー・イメルマン 1 2008
- アンヘル・カブレラ 1 2009
- シャール・シュワーツェル 1 2011
- アダム・スコット 1 2013
- ジョーダン・スピース 1 2015
- ダニー・ウィレット 1 2016
- セルヒオ・ガルシア 1 2017
- パトリック・リード 1 2018
- ダスティン・ジョンソン 1 2020
- 松山英樹 1 2021
- ジョン・ラーム 1 2023

優勝者にはグリーンジャケットと生涯出場権

Jon Rahm
(Getty Images)

マスターズを制したチャンピオンのみが袖を通すことが許されるのが、グリーンジャケットだ。また、優勝者はマスターズの「生涯出場権」を獲得する。

毎年、大会前には前年の優勝者が主催し、歴代チャンピオンを招く食事会『チャンピオンズディナー』を行うのが慣例となっている。

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※以下、2024年大会前時点の情報。

マスターズ2024を見るには?

2024年のマスターズ・トーナメントは、テレビ地上波の『TBS系列』とテレビBS放送の『BS-TBS』でリレー生中継される予定だ。

また、インターネット配信サービスでは、『U-NEXT』(ユーネクスト)がライブ配信を行なう予定となっている。

現在初回登録から31日間無料トライアルキャンペーンを実施中のU-NEXTは、マスターズを5つのマルチチャンネル(日本語実況付きのメインチャンネル、練習場チャンネル、注目組を特集するチャンネル、11~13番を特集するアーメン・コーナー、15~16番特集)で配信する。5チャンネルで生配信を視聴できるのはU-NEXTだけとなる。

U-NEXTでは、マスターズ2023の見逃し配信もしくは見放題作品としての配信を2024年5月14日 23:59まで行う予定となっている。

  • テレビ地上波:TBS
  • テレビBS/CS:BS-TBS
  • インターネット:U-NEXT

著者
牧野豊 Yutaka Makino Photo

東京・神田生まれの神田育ち。上智大学卒。1993年から約30年間、スポーツ専門出版社で雑誌・書籍・ウェブ媒体の取材・原稿執筆・編集全般に携わる。その間、バスケットボール(NBA含む)、アメフト(NFL含む)のムック、水泳競技、陸上競技の月刊定期誌の編集長を歴任。各競技の国内主要大会をはじめ、アジア大会、世界選手権、オリンピック等、国際大会の現地取材を経験。

及川卓磨 Takuma Oikawa Photo

スポーティングニュース日本版編集長

石山修二 Shuji Ishiyama Photo

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター