【フォーミュラE】日本初開催のTokyo E-Prixとは?|日程・レギュレーション・チーム&ドライバー|3.30 東京ビッグサイト周辺

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(c) FIA Formula E

10年目を迎えたFIAフォーミュラEワールドチャピオンシップがついに日本、それも東京の市街地に登場する。

フォーミュラEの2024年シーズン第5戦となる「Tokyo E-Prix」が3月29日(金)~30日(土)に東京・ビッグサイト周辺の駐車場並び公道からなる1周2.582kmのコースで初開催される。

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2月に一般発売されたチケットがわずか数分で即完売、3月1日に追加販売されたチケットも1分足らずで即完するなど、日本初の本格市街地レースとしても期待が高まっている「フォーミュラE 東京E-Prix」。ここでは、日本で初めて開催されるフォーミュラEがどんなレースなのか、その特徴、2024年シーズンの日程、参加チーム・ドライバーを紹介する。

開催概要

  • 大会名:ABB FIAフォーミュラE世界選手権第5戦『Tokyo E-Prix』
  • 開催日:2024年3月29日(金)~30日(土)
    • フリープラクティス1 :3月29日(金)午後4:25〜午後5:15
    • フリープラクティス2 :3月30日(土) 午前7:55〜午前8:45
    • 予選:3月30日(土) 午前10:20〜午前11:43
    • 決勝:3月30日(土) 午後3:03〜午後4:30
  • 会場(コース):東京都江東区 東京ビッグサイト(東京国際展示場)周辺

関連記事:【Tokyo E-Prix】 日本初開催のフォーミュラEの日程・放送予定・視聴方法・無料で見るには?|3.30 東京ビッグサイト

Tokyo E-Prix 特設コース

フォーミュラEは、2023年10月25日にコースレイアウトを発表した。東京都江東区有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)を囲む形で、周辺の公道と東京ビッグサイトの敷地内を走り抜ける、コーナー数18、全長2.582kmのほぼ公道の市街地コースとなる。

見どころの多い特設コースだが、とくにターン13のビッグサイトの東館と西館をつなぐ連絡通路をくぐるセクションは、上空のゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)の高架と平行して走ることになり、『Tokyo E-Prix』の象徴的な場面のひとつになる。

また、特設コース周辺では、開催1週間前(3月24日)から交通規制が実施される。期間中に車で周辺を訪れる際は、事前に規制情報をチェックしておこう。

関連記事:【フォーミュラE】Tokyo E-Prixの交通規制情報まとめ|3月29日・30日 エリア・時刻

フォーミュラEとは

エンジンではなく、モーターをパワーユニット(動力源)とする電気自動車のフォーミュラカーによる国際レースシリーズ。2014年からスタートし、2021年シーズンにFIA(国際自動車連盟)公認の世界選手権シリーズとなった。10シーズン目を迎えた今年、3月29日(金)~30日(土)に東京・ビッグサイト周辺の駐車場並び公道からなる1周2.582kmのコースで日本初開催される。

フォーミュラEの主なレギュレーション

フォーミュラEにも独自のレギュレーションが設定されており、各チーム各車、そしてドライバーがその規定のもとレースに臨む。アタックモードはDRSと似た要素だが、各チームの独自開発が動力系に限られること、予選が通しではなく2次予選で決すること、レース中のタイヤ交換がないことなど、F1とは大幅に違うレギュレーションになっている。

  • シャーシ(スパーク・レーシング・テクノロジー)、バッテリー(ウィリアムズ・アドバンスド・テクノロジーズ)、タイヤ(ハンコック)は、すべてワンメイク(別途開発不可)となっている。
  • モーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)はじめパワートレイン(動力系)は各チームで開発可能だが、MGUの最高出力は予選350kW、決勝レース300kWと規定されている。
  • フォーミュラEでは、決勝レース前日にテストのためのシェイクダウン(試運転)・セッションが行われ、プラクティスセッション2回・予選・E-Prix(決勝)がすべてレース当日に開催される。
  • 予選は出場全車を2つのグループに分けて1次予選を行い、各グループの上位4名が「デュエル」と言われる2次予選を戦ってポールポジションを争う。
  • レース中のタイヤ交換は禁止されている。
  • 決勝レースでは、レーシングラインを外れたところに設定される「アクティベーションゾーン」と言われる短い区間でのみ、一時的により高い最高出力(350kW)を使うことができる「アタックモード」が設けられる。「アタックモード」を使用できる時間・回数はレースごとにFIAによって定められる。F1のDRSに類する加速システム。
  • ピットストップによる「アタックチャージ」が2024年から一部レースで導入される予定。ピットストップによる充電後には「アタックモード」が使用可能となる。

2024年シーズン 日程

ラウンド 日程 開催地 優勝者
第1戦 2024年1月13日(土) メキシコシティ、メキシコ パスカル・ヴェアライン
第2戦 2024年1月26日(金) ディルイーヤ、サウジアラビア ジェイク・デニス
第3戦 2024年1月27日(土) ディルイーヤ、サウジアラビア ニック・キャシディ
第4戦 2024年3月16日(土) サンパウロ、ブラジル サム・バード
第5戦 2024年3月30日(土) 東京、日本  
第6戦 2024年4月13日(土) ミサノ、イタリア  
第7戦 2024年4月14日(日) ミサノ、イタリア  
第8戦 2024年4月27日(土) モナコ、モナコ  
第9戦 2024年5月11日(土) ベルリン、ドイツ  
第10戦 2024年5月12日(日) ベルリン、ドイツ  
第11戦 2024年5月25日(土) 上海、中国  
第12戦 2024年5月26日(日) 上海、中国  
第13戦 2024年6月29日(土) ポートランド、アメリカ  
第14戦 2024年6月30日(日) ポートランド、アメリカ  
第15戦 2024年7月20日(土) ロンドン、イギリス  
第16戦 2024年7月21日(日) ロンドン、イギリス  

2024年 チーム&ドライバー

2024年シーズンは全11チーム、22名のドライバーが参戦する。

F1経験を持つストフェル・バンドーン(ペンスキー)、セバスチャン・ブエミ(エンヴィジョン)、ニック・デ・フリーズ(マヒンドラ)をはじめ、スーパーフォーミュラなどのカテゴリーで日本のレース経験を持つニック・キャシディ(ジャガー)、サッシャ・フェネストラズ(ニッサン)など、国内モータースポーツファンにお馴染みの顔ぶれも参戦している。

ちなみに、昨シーズンのドライバーズ・チャンピオンにはジェイク・デニス(アンドレッティ・フォーミュラE)、チーム・チャンピオンにはエンヴィジョン・レーシングが輝いている。

ABTクプラ ・フォーミュラEチーム

  • 11 ルーカス・ディ・グラッシ
  • 51 ニコ・ミュラー

アンドレッティ・フォーミュラE

  • 1 ジェイク・デニス
  • 17 ノーマン・ナト

DSペンスキー

  • 2 ストフェル・バンドーン
  • 25 ジャン-エリック・べルニュ

エンヴィジョン・レーシング

  • 4 ロビン・フラインス
  • 16 セバスチャン・ブエミ

ERTフォーミュラEチーム

  • 3 セルジオ・セッテ・カマラ
  • 33 ダン・ティクトゥム

ジャガーTCSレーシング

  • 9 ミッチ・エバンス
  • 37 ニック・キャシディ

マヒンドラ・レーシング

  • 21 ニック・デ・フリーズ
  • 48 エドアルド・モルタラ

マセラティMSGレーシング

  • 18 ユアン・ダルバラ
  • 19 マキシミリアン・ギュンター

ネオㇺ・マクラーレン・フォーミュラEチーム

  • 5 ジェイク・ヒューズ
  • 8 サム・バード

ニッサン・フォーミュラE・ニッサン・eDamsチーム

  • 22 オリバー・ローランド
  • 23 サッシャ・フェネストラズ

TAGホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム

  • 13 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
  • 94 パスカル・ヴェアライン

著者
石山修二 Shuji Ishiyama Photo

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター