WBA世界ミドルV2戦が近づく村田諒太！ プロ転向&プロテストを振り返る

2013年4月12日、村田諒太はプロ転向会見を大々的に開いた。プロ転向に際し、日本ボクシング連盟との軋轢も生まれたものの、アマチュア引退を表明し、スジを通した形での会見だった。

左から、デビュー当初に所属することになった三迫ジムの三迫仁志会長（当時）、村田、JBC森田事務局長（当時）、浜田剛史帝拳プロモーション代表の4人。

プロ転向に向けて晴れやかな表情で拳を握った当時、27歳の村田。不安よりも期待感を強く感じさせた。

村田は、4日後の公開プロテストを前に、プロとしてどんなスタイルが自身に合っているのかを探している段階と話していた。そんな中で「しっかり決着のつくボクシング」をしたいと語った。

プロ転向会見から4日後、村田は日本ボクシングの殿堂・後楽園ホールのリングで公開プロテストに臨んだ。

筆記試験、検診などを済ませ、3分3Rの公開スパーリングに。相手となったのは、元日本ミドル級王者の佐々木左之介（ワタナベ）だった。得意の右ストレートが決まった。

プロデビュー前の選手としては異例となる、TV生中継の公開プロテストだった。

スパー後の村田が「ガードだけのスタイルと思われるのはイヤだった」と語った通り、相手の佐々木にハードなパンチを浴びせていた。

見事なスパーリングで公開プロテストに合格した村田。特例で8回戦以上で試合可能なＡ級ライセンスをいきなり取得した。村田は真新しいライセンス証を手に笑顔を見せた。

無事、プロテストを終えた村田が、多くの取材陣に囲まれた。プロデュー戦前にこの数は、期待値の高さの現れだった。

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