馬場雄大が長崎ヴェルカと契約 2019年以来のBリーグ復帰へ「パリ五輪に向けての成長を考えた上で、一番の選択をさせてもらった」

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Yudai Baba
(Getty Images)

9月26日、Bリーグの長崎ヴェルカが2023-24シーズンにおいて馬場雄大と契約合意したことを発表した。

これまで海外挑戦を続けてきた馬場にとっては、2018-19シーズンにアルバルク東京プレイして以来のBリーグ復帰となる。開幕戦は10月8日、ホームの長崎県立総合体育館で千葉ジェッツを迎える。

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ヴェルカは2020年の創設された新しいチームで、初年度となる2021-22シーズンをB3、2022-23シーズンをB2で過ごし、最速でB1まで駆け上がった新勢力として注目されるチームだ。

馬場は背番号18を着けることが記者会見で発表されている。

チームのゼネラルマネジャー兼球団社長を務める伊藤拓摩氏は、NBA Gリーグのテキサス・レジェンズでコーチ研修を2017年から2020年までコーチ研修を行なっており、馬場もレジェンズでプレイしていることから、過去から繋がりがあった。

馬場は筑波大学でインカレ(全日本大学バスケットボール選手権大会)3連覇を達成するなど圧倒的活躍を見せ、最終年となる2017年にチームを退部し、Bリーグのアルバルク東京と契約。ルーキーシーズンとなる2017-18シーズンに40試合の出場で平均20.8分、8.5得点、2.7リバウンド、2.0アシスト、1.1スティールの活躍を見せ、チームの優勝に貢献し、新人王にも輝いた。

プロ2年目となる2018-19シーズンでは59試合に出場し、平均10.7得点、3.7リバウンド、3.6アシスト、1.5スティールを記録し、スタメンに起用された決勝戦ではチャンピオンシップMVPを獲得する活躍でチームを2連覇へと導いた。

馬場は記者会言語にソーシャルメディアでも「今シーズン、長崎ヴェルカと契約させて頂く運びとなりました」と契約を報告した。

様々な選択肢の中、パリ五輪に向けての成長を考えた上で、一番の選択をさせてもらったと思っております。勿論NBA選手になるという目標は変わっていません。その為にも、まだまだこれから成長していきたいと思っております。
また、日本の皆さんの前でシーズンを通してプレイするのは約5年振りとなるので、とても楽しみにしています!
長崎ヴェルカのファンの皆様、Bleagueのファンの皆様、今シーズン応援宜しくお願い致します。
馬場雄大

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馬場雄大の海外挑戦の歴史

NBA入りを自身の夢として語り続けてきた馬場は、2019年から海外挑戦に出ることを発表した。FIBAバスケットボールワールドカップ2019で日本代表の一員として活躍を見せた馬場は、その夏にダラス・マーベリックスのミニキャンプに招待され、サマーリーグに出場。その活躍を受けて、マーベリックスとエグジビット10契約を結んだ。

開幕ロスターに名を残すことはできなかったが、そのままマーベリックスの下部組織であるNBA Gリーグのテキサス・レジェンズと契約。新型コロナウイルスの影響でシーズンが途中で終了してしまったものの、馬場は41試合に出場し平均19.6分、6.3得点、2.5リバウンド、1.3アシスト、1.0スティール、フィールドゴール成功率50.3%、3ポイント成功率41.1%を記録した。

翌年はオーストラリアNBLに舞台を移し、メルボルン・ユナイテッドのメンバーとしてプレイ。ポストシーズンも合わせて36試合に出場(先発は5試合)し、平均19.6分のプレイタイムで7.8得点、2.2リバウンド、1.3アシスト、0.9スティール、0.3ブロックの活躍を見せ、リーグ制覇に大きく貢献した。チームの最優秀守備選手にも選出されている。

2021-22シーズン、馬場は活躍の場をGリーグのレジェンズに戻し、シーズンをスタートさせる。しかし新型コロナウイルス陽性が原因のメディカルチェックの結果、4~6週間ほどの安静期間が必要であることを発表しチームを離脱。その後、レジェンズを離れNBLのユナイテッドと再び契約し、シーズン終わりまでプレイした。

2022年の夏には、NBAのゴールデンステイト・ウォリアーズのミニキャンプに招待され、サマーリーグロスター入りを果たし、NBAサマーリーグ2022に出場した。その後はレジェンズと3度目の契約をし、39試合に出場(先発は35試合)。平均33.4分、11.4得点、4.1リバウンド、2.2アシスト、1.4スティール、FG成功率53.8%、3P成功率40.5%を記録した。

2023年3月上旬にヒザを負傷した影響でシーズン残りの試合の欠場という形でシーズンを終えた馬場は、夏からバスケットボール男子日本代表と合流し、中心メンバーとして活動を続けた。

パリ五輪出場権を獲得するなど大盛り上がりを見せたFIBAバスケットボールワールドカップ2023にて、馬場は平均21.7分、6.4得点、2.4リバウンド、2.2アシスト、1.4スティールを記録し、攻守でチームを支えた。

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著者
大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。